高田馬場駅周辺のオフィス・貸事務所の特徴と賃料相場|不動産会社が解説

皆さん、こんにちは。
株式会社スペースライブラリの藤岡です。
この記事は高田馬場駅周辺のオフィス・貸事務所賃料相場についてまとめたもので、2025年9月22日に執筆しています。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
高田馬場駅周辺の特徴とトレンド
高田馬場駅にはJR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線の3路線が乗り入れており、立地によっては東京メトロ副都心線「西早稲田駅」も利用可能なマルチアクセス環境です。
新宿・池袋といった都内主要エリアへ数分で移動できるほか、東西線経由で飯田橋や大手町などのビジネス街への移動も容易であるだけでなく、千葉方面のベッドタウンや西東京や埼玉方面からも通勤しやすい立地であることから、人材採用面でも有利に働くエリアであると言えるでしょう。
駅周辺は学生街らしく安くて美味しい飲食店や居酒屋が豊富で、ランチや夜の会食に困らないエリアです。
早稲田通り沿いにはラーメン激戦区が形成されており行列ができる人気店もあるほか、近年は女子学生向けのお洒落なカフェも増えており若い世代で賑わいを見せています。
駅前には商業施設やスーパーも点在しており、日用品の調達にも便利でビジネスパーソンにとって生活利便性が高い環境です。
駅西側の「さかえ通り」周辺には昔ながらの飲食店街があるものの、少し離れると閑静な住宅街が広がり、神田川沿いの緑道など落ち着いた環境も併存しています。
また、早稲田大学、学習院大学、学習院女子大学のキャンパスが至近にあり、学生の街としての活気が感じられます。
高田馬場駅周辺では、これまで大規模な再開発があまり進んでおらず、駅近には昭和期築の古いビルが多い状況でしたが、近年になって新築デザイナーズオフィスビルなど希少な最新物件の供給が始まっています。
さらに2022年に新宿区が策定した「高田馬場駅周辺エリア まちづくり方針」に基づき、歩行者中心の街づくりとして、駅前広場の拡張や地下鉄との連絡強化、バリアフリー化を掲げた再開発計画が進行中です。
また駅前の象徴的存在で築50年を迎えた大型商業ビル「ビッグボックス」については、行政側から建て替えの要望も出ており、実現すれば街の姿や利便性が大きく変わる可能性があります。
こうした開発の動きにより、高田馬場エリアへの注目度や将来的なポテンシャルは一段と高まっていくと考えられます。
高田馬場駅周辺の入居企業の傾向
周辺に大学や専門学校、予備校が集積する土地柄から、高田馬場には学習塾や教育サービス業など教育関連企業が集積してきました。
近年は留学生や若い起業家の増加も相まって、早稲田大学発のベンチャー企業をはじめIT系スタートアップの進出が活発化しています。
こうした若年層の集まるエリア特性により小規模オフィス需要が大きく、実際教室系テナントやスタートアップに適した新築オフィスビルの供給も始まっています。
高田馬場駅周辺のオフィスビルは、大企業の本社よりも中小企業や新興企業、教育関連機関など幅広い業種・規模の企業に利用される傾向があります。
高田馬場駅周辺のオフィス・貸事務所の賃料相場
高田馬場駅周辺のオフィス・貸事務所の賃料相場は次の通りです。
賃料下限 | 賃料上限 | |
20~50坪 | 約13,000円 | 約16,000円 |
50~100坪 | 約10,000円 | 約15,000円 |
100~200坪 | 約14,000円 | 約20,000円 |
200坪以上 | - | - |
※200坪以上の下限と上限については、物件はデータが少なく、空欄としています。
※法人登記できる実際のオフィスのみを対象としており、バーチャルオフィスは含めていません。
※調査は当社が把握している物件情報を対象としておりますが、把握していない物件もあることから正確性を担保するものではありません。
※賃料はおおよその目安として掲載しております。賃料下限の物件は、築年数が古く設備も古いケースが多い傾向があります。
※飛びぬけて安い、あるいは飛びぬけて高いハイグレード物件の情報は省いています。
※20~50坪は築浅デザインオフィスや路面区画などコンパクト・プレミアムが含まれるため、坪単価が中規模帯を上回るケースがあります
高田馬場駅周辺で募集中のオフィス・貸事務所をお探しの企業様、高田馬場駅周辺で安定したビル経営を望まれているビルオーナー様は、こちらよりお気軽にご相談ください。
執筆者紹介
株式会社スペースライブラリ
プロパティマネジメントチーム
藤岡 涼
入社以来20年以上にわたり、東京23区のオフィスビルを中心にプロパティマネジメント・リーシング・建物管理を担当。
年間多数の交渉やトラブル対応経験を活かし、現場目線に立った迅速かつ的確な提案を通じて、オーナー様とテナント様双方の満足度向上に努めています。
2025年9月22日執筆
