オフィスのトイレをデザインするメリット|リノベで目指せワンランク上

皆さんこんにちは。
株式会社スペースライブラリの鶴谷です。
この記事はオフィスのトイレをデザインするメリットについてまとめたもので、2025年9月18日に執筆しています。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
オフィスリノベーションを検討するにあたり、多くの方がまず注目するのは執務スペースの使い勝手や見た目のイメージかもしれません。OAフロアの導入、間仕切りの撤去や新設によるレイアウト変更など、メインとなる空間の改修に重きを置きがちです。しかし近年、「実はトイレの改修こそがビルの魅力を大幅に向上させるポイントになる」という考え方が広がっています。
トイレは来訪者や従業員が利用する場所であり、一度利用した印象がビル全体のグレード感や清潔感の評価に直結しやすい施設です。そのため、テナントからの評価にも直結し、オフィスビルの付加価値を高めるうえでトイレのリノベーションに注力することは、極めて重要な投資といえます。
本コラムでは、オフィスのトイレを「ワンランク上」に引き上げるための考え方や、動線計画との関連性、デザインに投資するメリットについて詳しく掘り下げていきます。
1.オフィスのトイレに何が可能か?
1-1.人々は、オフィスのトイレに何を求めるか?
オフィスのトイレに求められる最も基本的な要素は「清潔感」と「快適性」です。たとえ会議室や執務スペースの内装がスタイリッシュであっても、トイレが古く不潔な印象を与えてしまうと、訪問者や従業員の評価が一気に下がりかねません。これは特に、築年数の経過したビルで顕著です。古い建物では、
- 便器や衛生陶器が古く黄ばんでいる
- 床や壁のタイルが割れている、あるいはカビや黒ずみがある
- 換気が弱く悪臭が残りがち
- 狭くて圧迫感があり、照明が暗い
といった問題を抱えているケースが少なくありません。こうしたトイレ環境がビル全体の評価を下げ、結果として空室率を高める一因にもなり得ます。
また、トイレは単に用を足す場所にとどまらず、休憩や気分転換の場としても機能する「リフレッシュスペース」である点が見落とされがちです。業務の合間に少しだけ座って気を落ち着かせたり、鏡で身だしなみを整えたりするなど、利用目的は多岐にわたります。そのため、トイレの空間がどれだけ“快適にリフレッシュできる雰囲気”を提供できるかが、従業員満足度を左右するポイントになってきます。
近年では、オフィスのトイレを「高級ホテルのような空間」に仕上げることを志向する企業も多くなりました。タイルや照明はもちろん、香りや音楽までこだわることで、利用者にリラックス効果を与え、仕事効率の向上やストレス軽減に寄与すると考えられています。こうした空間的演出は、単に「トイレをきれいにしたい」という要望を超え、企業イメージやブランド価値の向上にもつながるのです。
1-2. トイレに何が可能か? ~具体的アイデアと機能~
では、具体的にどのような設備・デザインで「ワンランク上のトイレ」を実現できるのでしょうか。以下にいくつかのアイデアを挙げます。
1.最新の衛生機器の導入
- 自動洗浄機能・ウォシュレット機能の便器
- センサー式水栓(蛇口)による衛生管理の強化
- 自動開閉式の便フタや自動洗浄システムによる手間削減
これらの機能は利用者に安心感や快適感を与えるだけでなく、水道代の削減にも寄与します。
2.洗面カウンターの広さと使いやすさ
- ミラーを大きく取り、身だしなみを整えやすいレイアウト
- タオルペーパーやハンドドライヤーの配置バランス
- 化粧直しや着替えも可能なパウダースペースの設置
ビル内で働く人だけでなく、来客にも優しい設計を心がけると、トイレに対する評価はぐっと高まります。
3.光と色を活かした空間演出
- 間接照明によるやわらかい光の演出
- 白やベージュ、明るいグレーを基調とした清潔感のある色合い
- 洗面ボウルやカウンターに艶のある素材を使い、スタイリッシュな印象を与える
トイレは狭いからこそ、照明や色合いの工夫が大きな効果を生み出します。
4.抗菌・防臭性の高い仕上げ材
- 抗菌タイルや抗ウイルス加工の壁材・床材
- 壁面の腰壁や床面に汚れがつきにくい素材を採用
- 仕上げ材の接合部を少なくすることで掃除のしやすさを確保
見えない部分の配慮が、長期的な清潔感と維持管理コストの削減につながります。
5.香りや音楽によるリラックス効果
- アロマディフューザーなどによる香りや音楽(環境音楽やクラシック等)を流すなどの工夫により、五感で癒しを感じる空間づくり
トイレを最新の設備により、「ワンランク上の」場所にする工夫が、ビル全体のイメージアップに貢献します。
1-3. イメージ戦略 ~トイレがもたらすステータスアップ~
高級ホテルのような雰囲気を目指すオフィスビルは、特に都心部や企業ブランドの発信力を重視するエリアで増えてきました。その際に象徴的な役割を果たすのが「トイレのデザイン」です。訪問者が必ず利用するといっても過言ではないスペースだからこそ、トイレにはオフィスの“顔”としてのインパクトが求められます。
- 高級感のある衛生陶器やタイルを用いて、内装全体のグレードを底上げ
- 光の演出(間接照明やダウンライト、スポット照明など)でラグジュアリーな印象をプラス
- 鏡やパーテーションなどの素材にガラスやステンレスのような“光沢感”のあるものを選び、高級感を演出
こうした工夫によって、「このビルはグレードが高い」「ここなら大事な来客を招いても安心」と感じてもらえるようになります。実際にテナントの内覧時に「トイレの印象が決め手となった」という事例は意外と多く、オーナーや管理会社もトイレの改修に対する意識を高めています。
トイレがビルのステータスを示す指標となっている背景には、近年の不動産市場における「差別化」競争があります。築年数が似通ったビルが隣接している場合、設備や内装を先進的にアップデートしたビルにテナントの人気が集中するのは当然の流れです。特に洗練されたトイレを備えているかどうかは、見学ツアーや内覧で簡単に比較できるポイントでもあります。だからこそ、内装だけでなく“水まわり”の差別化こそが空室対策に直結すると言っても過言ではありません。トイレだけでなく同じく給排水設備を持つため近くにあることの多い給湯コーナーも同時にリノベーションしてみてはいかがでしょうか。コーヒーカップを洗うなどで使われることの多い給湯コーナーは、さりげなく機能的でおしゃれな空間に設えておくと、いつのまにか利用者のビルへの印象がよくなる設備と言えます。
2. ビルの印象を左右する「動線計画(平面図の活用)」
2-1. 動線計画が重要な理由
いくらトイレの内装を最新にアップグレードしたとしても、配置やレイアウト、動線そのものが使いにくいと、利用者の満足度は下がります。動線計画とは、ビル利用者が建物内をどのように移動し、どのような導線で目的の施設(トイレや給湯室、会議室など)へアクセスするかを考え、最適化する作業です。ここが不自然だと、以下のような問題が発生しやすくなります。
- 執務スペースからトイレへ向かう途中に、人の往来が多いエリアと交錯して落ち着かない
- トイレの扉がエレベーターホールから丸見えで、プライバシーが確保できない
- バリアフリーに対応しておらず、車椅子利用者や台車を押す人が移動しにくい
テナントからすれば「動線が考慮されていないビル」は、どうしても入居優先度が下がります。これは長期にわたり入居率や家賃収入にも影響を与える可能性があるため、オーナーにとって重大な検討要素です。したがって、トイレのリノベーションだけでなく、関連する動線計画もあわせて見直すことが重要といえます。また、排水計画も同時に考え、段差のないリノベーション計画とすることも大切です。配管の問題で、水回りに段差を設けて処理してしまうことが以外に多いですが、工夫次第で段差はなくすことが可能です。
2-2. 竣工図面の読み込みとチェックポイント
リノベーションを行う際、まずは既存ビルの「竣工図面」や「管理図面」を入手し、現状の間取りや配管経路、設備の位置を正確に把握する必要があります。特に、水まわりのリノベーションでは上下階との配管ルートが合うかどうかが重要なため、図面の読み込みを徹底しなければなりません。具体的には以下のポイントをチェックします。
1.エレベーターホールとトイレ・給湯室の位置関係
- エレベーターホールからトイレへの動線が執務エリアを横切らないか?
- トイレの扉がエレベーターホールから直接見える構造になっていないか?
2.廊下の幅や扉の位置
- 車椅子や台車が問題なく通れる幅が確保されているか?
- 非常口や避難通路として十分な広さを確保し、消防法などの規制をクリアしているか?
- 扉の開き方向が人の流れを阻害していないか?
3.配管・配線ルート
- トイレや給湯室を移動する場合、既存の排水・給水・通気管との整合性はとれているか?
- 空調や電気設備を変更する際、天井裏やフロア下のスペースに余裕はあるか?
これらのチェックを行いながら、建物の構造的制約のなかで最適なレイアウトを模索していくのがリノベーションの醍醐味でもあります。場合によっては、構造上どうしても移動できない柱や梁が障害となり、想定していたデザインが実現できないこともあります。しかし、そこを創意工夫でカバーし、既存施設の制限を上手に活かすことで、オリジナリティのあるトイレ空間が完成するのです。リノベーション会社の意見を鵜吞みにするのではなく、自身で納得いくまで考え、議論することが大切です。
2-3.トイレが執務室から直接入る形式の問題点
築年数の古いビルに多く見られるのが、「執務室から直接トイレに入る形式」です。これはかつての設計基準では一般的だったものの、今のオフィス環境では好まれない傾向があります。具体的なデメリットを挙げると、
- 音や気配が執務スペースに伝わりやすい
- 使用状況が分かりやすく、利用者が気まずい思いをする
- 衛生面への不安が高まり、イメージダウンにつながる
これらの理由から、オフィスに入居するテナントは少しでもプライバシーが確保された構造を求めます。そこで多くのリノベーション事例では、新たに廊下や前室を設置して、執務空間とトイレ空間を明確に分離する改修が行われています。改修費用がかさむこともありますが、それに見合うだけの賃貸価値向上が期待できます。
2-4. トイレの扉がエレベーターホールから見える場合の対処
もう一つよく見受けられるのが「エレベーターホールからトイレの扉が丸見えになっている」というレイアウトです。この場合、エレベーターを待つ人がトイレの出入りを見てしまい、プライバシーが守られない問題が生じます。こうした状況は特に女性トイレで敬遠されがちです。
対策としては、
1. トイレ扉の位置をずらす
- 廊下を新設し、エレベーターホール側から直接見えないようにする
- L字型に間仕切りを設置して視界を遮る
2. デザインで目隠しをする
- 壁面やパーテーションにアクセントウォールを設け、扉が直接見えないように工夫
3. スクリーンやドアを設置する
- 視線をカットする壁やスクリーン・ドアを組み込む
- トイレの雰囲気を損なわない軽めの素材やデザインを採用
こうしたリノベーションは、大掛かりな配管工事を伴わなくても可能なケースが多く、比較的コストを抑えながらプライバシーを向上させることができます。テナントの安心感を得るうえでも効果が大きい改修ポイントといえるでしょう。
2-5. 動線計画の重要性とコストメリット
動線計画の最適化は、リノベーションコストと効果(ROI)の観点からも検討されるべき重要要素です。一般に、水まわり設備の移動はコストがかかるため、「壁の設置・移動でどこまでレイアウトを変更できるか?」を慎重に判断する必要があります。しかしながら、
- テナント満足度の大幅な向上
- 長期的な入居率維持、家賃アップの可能性
- 空室リスクの減少による収益安定
といったリターンを考慮すれば、適切なレイアウト変更は十分に価値のある投資といえます。特に競合ビルとの競争が激化する都市部では、「動線が良い」「水まわりが充実している」という要素がテナント獲得の決め手になることも少なくありません。
トイレリノベーションは「単に便器を新しくしたら終わり」ではなく、動線計画や前室の設置といったレイアウト面、さらにはデザイン面の施策を総合的に考えることが肝心です。将来的なメンテナンスのしやすさも踏まえて施工計画を立てることで、より高い満足度とビル価値の向上を狙うことができます。
3. トイレをデザインするメリット
3-1.トイレを放置するリスク
築古ビルの空室対策を考える際、内装やエントランス、セキュリティなど「目立つ部分」の改修に重点を置いてしまい、トイレの改修を後回しにするケースは少なくありません。しかし、トイレを放置することで以下のようなリスクが高まります。
1. 老朽化による衛生面の悪化
便器や床・壁のタイルなどは年数が経つと汚れが落ちにくくなり、黄ばみや黒ずみが定着します。定期清掃をしていても限界があり、「古くて汚い」という印象が拭えなくなると、テナントや従業員の不満が蓄積します。
2.デザインの古さによるイメージダウン
オフィスビル全体をリノベーションしてモダンな印象に変えても、トイレだけが昭和のままではアンバランスです。来訪者や従業員は、トイレを通じて「管理が行き届いていないビル」「古いまま放置されているビル」というネガティブな印象を抱きがちです。
3.動線の不備によるストレス
先述したとおり、動線計画が不十分だとプライバシーの確保や衛生管理に支障が出ます。築古のままでは、エレベーターホールから丸見え、執務室から直接アクセス可能といった“古い設計思想”が残り、利用者が不快感を抱くリスクが高まります。
4.テナント誘致・賃料アップの阻害要因
トイレの印象が悪いと、せっかくオフィスの設備や内装をアップグレードしても、テナント誘致に悪影響が出ることがあります。また、賃料アップを図りたいタイミングでも「トイレが古いから家賃に見合わない」という評価をされかねません。
このようにトイレを放置することは、「コスト削減」という短期的視点で見ると一見魅力的かもしれませんが、長期的にはむしろリスクが高まる行為といえます。
3-2. トイレをデザインするメリット|リノベで目指せ「ワンランク上」!
限られた面積のトイレ空間を“意図的にデザイン”するだけで、ビル全体の印象を大きく変えることができます。とりわけ、トイレは比較的小さなスペースであるぶん、費用対効果が高く、デザイン投資のリターンを得やすい場所でもあります。
1.入居テナント満足度の向上
トイレは誰もが利用するスペース。そこが快適で清潔、さらにデザイン性に優れているとなれば、利用者の満足度が自ずと高まります。長期入居や口コミによる評判向上に寄与し、仲介業者にとっても決まりやすいビルという評価になるでしょう。
2.内覧時の好印象獲得
テナントが物件を内覧する際、トイレを見るときには“入居後の具体的なイメージ”が強く働きます。動線がしっかり計画されていて、デザインにこだわりが感じられるトイレを見ると、「ここなら自社の社員も満足して働けそうだ」と具体的に想像できます。つまり、トイレは“契約決定”への強力な後押し要素となるのです。
3.ブランドイメージ・ステータスの向上
高級感あふれる素材や照明、アートワークで演出されたトイレ空間は、「このビルは質が高い」「センスが良い」という印象を訪問者に与えます。オフィスビルでありながらホテルライクな雰囲気を取り入れることで、周囲の競合ビルとの差別化が期待できます。
4.職場の雰囲気づくりと生産性向上
働く人々がストレスなく利用できるトイレ環境は、従業員の健康やモチベーションの維持にもプラスに作用します。集中力を取り戻したり、気分転換したりできる「リフレッシュスペース」としての役割を果たし、職場全体の生産性向上につながることも少なくありません。
5.投資効果(ROI)の高さ
一般的に、トイレなどの水まわりリノベーションは工事費用がかさむイメージがありますが、実は「壁やドアの新設」「照明の切り替え」「衛生陶器の交換」程度の改修でも大きな印象変化が狙えます。築古ビルの場合、「古いまま放置されているトイレを新しくする」だけで、内覧者への印象が大きく変わり、家賃アップや賃貸稼働率アップにつながる場合があります。
これらのメリットを総合的にみると、トイレリノベーションは「やらない理由が見当たらないほど、魅力的な改修ポイント」であるといえます。
まとめ:トイレリノベーションは「メリットでしかない」投資
オフィスのトイレは「実用を満たせばいい」施設から、今や「オフィスのステータスと快適性を示す重要空間」へと位置づけが変化しています。古いトイレを放置していると、そのビル全体の評価を大きく下げる原因となる一方で、最新の機能と洗練されたデザインを取り入れるだけで、“ワンランク上のビル”として強いインパクトを与えることができます。
本コラムで紹介したように、トイレ空間の改修にはさまざまな要素が関わります。
- 設備面:自動洗浄機能、センサー式蛇口、抗菌素材、ウォシュレットなど
- デザイン面:間接照明、カラースキーム、アクセントタイル、アートワークなど
- 動線計画:廊下や前室の新設、エレベーターホールからの視線対策など
これらを総合的に計画・実行することで、トイレを「リフレッシュスペース」として格上げし、オフィスビル全体の価値を底上げできます。
特に、競合物件との争いが厳しいエリアにおいては、トイレが“イメージ戦略の要”となる可能性が高いです。内覧時に「トイレまで綺麗でデザイン性が高いんだ」と好印象を持たせられれば、テナント獲得に大きく近づきます。また、既存テナントからも「このビルは管理が行き届いている」「常に環境をアップデートしてくれる」という信頼感を得られ、長期入居や空室リスクの軽減にもつながるでしょう。
最後に、トイレリノベーションの具体的な進め方としては、以下のステップを意識するとスムーズです。
1.現状分析
- 竣工図面や現地調査を行い、動線や配管経路、仕上げ材の状態を確認
- テナントから寄せられているクレームや意見をリスト化
2.コンセプト設定と費用対効果検討
- 「高級感」「明るい雰囲気」「機能性重視」など、どのようなコンセプトを目指すかを明確化
- 工事規模や費用を概算し、賃料アップや稼働率改善などの効果を見込む
3.プランニング・設計
- 動線計画やレイアウトの変更に伴う壁・扉の位置移動を検討
- 衛生機器の選定、照明・内装のデザイン、アクセント装飾のアイデア出し
4.施工・スケジュール管理
- テナントへの影響を考慮し、工期を短縮する計画を立案
- 必要に応じてフロアごとや時期をずらして施工し、ビル運営との両立を図る
5.完成後の管理とメンテナンス
- 清掃頻度や清掃範囲を見直し、新設備に対応したメンテナンスプランを作成
- 問題や不具合があれば速やかに対処し、常に良好な状態をキープする
このように、一連のプロセスを丁寧に進めることで、トイレは「ただの水まわり」から「オフィスビルのシンボル」として生まれ変わります。清潔感と快適性が担保され、デザイン的にも洗練されたトイレが提供する付加価値は、ビルにとって計り知れないものとなるでしょう。
「オフィスのトイレをデザインするメリットは計り知れない」
まさにこう断言できるほど、トイレリノベーションはポテンシャルの高い投資です。築古ビルであればあるほど、デザイン・設備のアップデートによる“ギャップ効果”が大きく働き、テナントや来訪者に強い印象を与えられます。これからオフィスのリノベーションを検討する方は、ぜひ「トイレ」にもフォーカスを当て、「ワンランク上のビルづくり」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
執筆者紹介
株式会社スペースライブラリ
設計チーム
鶴谷 嘉平
1994年東京大学建築学科を卒業。同大学大学院にて集合住宅の再生に関する研究を行いました。
一級建築士として、集合住宅、オフィス、保育園、結婚式場などの設計に携わってきました。
2024年に当社に入社し、オフィスのリノベーション設計や、開発・設計(オフィス・マンション)を行っています。
2025年9月18日執筆
